10.27Sun.2024
15:00
1500円
舞香、いわさききょうこ
★当日券ございます。直接、会場にお越しください。
私が「アイヌ神謡集」に出会ったのは40年以上前になるだろうか。
最初は更科源蔵著・アイヌ伝説集(北海道新聞社刊)を興味半分で購入しアイヌ伝説に興味を持ったところから始まった。その更科の著作集にアイヌ語地名解という本がありアイヌ語というものに惹かれていった。その中で本をあっさっていた中で「アイヌ神謡集」と出会ったのである。その時には本のできた背景を知らずにただただ読んだだけ。ローマ字のアイヌ語表記は特に何とも思わず流して読んだんだと思う。それから何年かたったときに何となくアイヌ神謡集に目が行き、何となく知里幸恵という著者に興味がわき、ついつい調べると壮絶な人生を歩み若い命の蝋燭を燃やし燃え尽きていった事を知り感銘をうけたのだった。それから数十年たち音楽プロデューサーとして動き始めた頃に「いわさききょうこ」と知り合い、この芝居の事を知る。そして、その芝居の素晴らしさに涙を誘われ、いつに日か自分の手でこの芝居を上演する事を決意し、2022年に東村山市恩多町にある竹田商店(辻ソース工場跡)にて実現。この歴史ある建物での上演は想像以上の演出効果を醸し、演者やお客様も大変評判が良く毎年この場所で上演しようと自ら決心し、翌2023年にも同所に於いて上演が開催され好評をいただきました。
さて、そもそも何でこの芝居をこの東村山市で上演するのか。この芝居の素晴らしさの本質が市の理念に近いと思ったからであります。芝居の裏には「人権」や「偏見」「差別」の問題。市は「人権の森」構想を掲げています。まさに「アイヌ神謡集」を書きあげた「知里幸恵」は差別や偏見を乗り越え、戦い、そして光となった。
その知里幸恵の物語を先住民族アイヌの心を多くの大人、子供たちに知ってもらいたい。伝えていきたい。残していきたいという想いから上演を決意した。
昨今、生で見なくともインターネットで検索すればおおまかなところはわかりますが、生でないと伝わらないことが多々ございます。この芝居も生で観て、生で感じることが大切なのです。この芝居は一人でも多くの方に見ていただきたいと決心しました。そんな想いが通じ、本年4月に東村山市の後援の元、ハンセン病資料館において上演が実現いたしました。当日は市長もいらしていただき、この芝居の意味、なおかつ東村山市から発信する意義も感じていただけたものと考えております。
※当日のボランティアスタッフも募集しております。我こそはと思われる方は是非、メールまたは店舗にいらしてください。